はじめに
こんにちは、meviyのPMIチームで開発をしております、横田です。今回は私の所属するPMIチームについて、チームの概要や業務内容について紹介します。
チーム概要
PMIチームは、meviyのPMI表示に関する機能を中心に、3D Viewerに関連する開発をしています。
PMIとは、製品製造情報(Product Manufacturing Information) の略称になります。
一般的に、加工部品寸法や公差の情報は、2D図面に下記のように記載されます。
PMIチームは、主にこれらの情報を3Dモデル上で表現するための機能を開発するチームです。
2025年3月現在、リーダー1名/メンバー5名の体制で開発しています。(私はメンバーの1人です)
また、他チームと協力して開発することが多く、多様な案件に関わる機会の多いチームです。 他チームは主に2週間周期のスプリントで開発していますが、PMIチームは他チームでの新機能開発と連動して複数の案件を並行開発することがあり、より柔軟に開発できるようにカンバン方式を採用しています。
「開発のボトルネックにならないようタスクを細分化する」、「高品質かつ技術的負債を残さないようにする」という共通認識のあるチームで、不測の事態の少ないとても開発しやすいチームと感じます。
2週間毎に行なっている振り返り会では、KPT法を用いて振り返りを行なっております。毎回、意見や議論も活発で困ったことがあれば気兼ねなく相談でき、日々の業務改善もしながら取り組んでいます。
技術スタック
主にTypeScriptを用いて3D Viewerに関する開発をしますが、他チームとの連携の都合で、一部バックエンド側のコーディングを行うこともあります。
また、立体形状に関連する判定処理を扱うため、幾何計算を用いるのが特徴的なチームです。 一般的なWeb領域の開発ではこういった数学的知識を用いることは少ないかと思いますが、それゆえに理解が進むととても面白く感じる分野です。
製造業に関するドメイン領域や幾何計算と、専門性が高く、経験が無いと難しそうに思われるかもしれませんが、現在のメンバーは全員、参画時点ではほぼ未経験からのスタートでした。 私も参画当初は特に幾何計算がほぼ未経験で、キャッチアップできるかとても不安でしたが、チームの皆さんの協力と様々な案件を経て、最近やっと幾何計算の処理にも慣れてきたかな?と感じています。
これからメンバーがより増えていくと思いますので、今後は、後から参画するメンバーのためのキャッチアップ支援にも力を入れていきたいなと思います。
開発案件の紹介
部分焼入れ指示
2024年10月に追加された機能、部分焼入れ(高周波焼入れ)指示を例に紹介します。
焼入れとは、部品の強度/耐久性を上げるため、部品に熱処理することを指します。
部分焼入れは、部品の一部分にこの処理を行うための指示になります。
上記画像内の「高周波焼入れ」の部分の文言表示や、指定箇所の長さ表示、斜線表示、赤鎖線表示等の開発をPMIチームで行いました。
2D図面でしかなかった表現を、どうすればわかりやすく3D表現できるかと考えることが難しい案件でしたが、世の中の新しい標準になるかもしれないということでもあり、とてもやりがいのある案件でした。
おわりに
以上、PMIチームについて紹介をさせていただきました。
meviyはドメインもシステムも複雑なシステムで、まだまだ改善課題も多い状況ですが、それだけ自身が主体になって改善していくチャンスも多い、やりがいのある開発だと思います。
DTダイナミクスにはPMIチーム以外にも様々なチームがありますので、もし興味を持っていただけましたら、ぜひカジュアル面談等気兼ねなく応募いただけますと幸いです!