対立を生まない、チームを成長させる「こだわり」とは

はじめまして

技術じゃないタイトルを開いてくださり、ありがとうございます!
はじめましての方は、はじめまして。ご存じの方は、こんにちは。
DTダイナミクスでマネジメントを担当している渡邉です。

もともとエンジニアとして働いていましたが、すっかり組織開発に魅了され、
現在はマネジメントや組織開発にどっぷり浸かっています。
そんな私が、テックブログでも組織開発やマネジメントに関する話題を
お届けしようと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

エンジニアとこだわり

ところで、エンジニアの皆さんは、「こだわり」という言葉にどんなイメージを持っていますか?
自分の技術やプロダクトに対する情熱、あるいは美学などなど。

この「こだわり」は、エンジニアがより良いものを追求する際の原動力となりますよね。
しかし、チーム開発の現場では、この「こだわり」が必ずしもプラスに働くとは限りません。
時に、意見がぶつかり合い、プロジェクトの進行や品質に影響を与えてしまうこともあります。

この記事では、エンジニアがチーム開発の現場で「価値のあるこだわり」を生み出すための
ヒントを、組織開発の観点も交えながら考えてみようと思います。

こだわりが成長を生むチームの条件

「こだわり」を持つこと自体は、決して悪いことではありません。
むしろ、多様なこだわりを持つメンバーが互いに刺激し合い、切磋琢磨できる環境こそ、
プロダクトやチームが大きく成長するための土台となります。

たとえば、あるプロジェクトでデザインにこだわるメンバーと、パフォーマンスにこだわるメンバーがいたとします。
一見価値観が異なりそうですが、お互いの視点を尊重し合い議論を重ねることで、
デザイン性とパフォーマンス性を両立した新しい価値を生み出すことができます。

成長するチームには、こうした「多様なこだわり」が、健全に切磋琢磨される
素晴らしい文化が根付いています。
そのためには、メンバー全員が自分のこだわりだけでなく、他者のこだわりも受け入れ、
相乗効果を生み出す姿勢が不可欠です。

対立を生むこだわりと、その原因

一方で、「こだわり」がネガティブに働いてしまう場面も少なくありません。
それぞれのこだわりがぶつかり合い、譲らない姿勢が対立を生み、
プロジェクトの品質や雰囲気を損なう原因となることもあります。

こうした対立が生まれる背景には、視座の低さや他者への許容の欠如が存在します。
自分の視点だけで物事を判断し、他のメンバーの意図や価値観を理解しようとしない場合、
「こだわり」は建設的な議論ではなく、排除や否定に変化しがちです。

「自分の考えが一番正しい」と思い込んでしまい、他の意見を聞き入れずにプロジェクトが
停滞してしまった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。このような状況を改善するためには、
まず「なぜ対立が生まれるのか」を客観的に捉えることが重要です。

視座を高めるためにできること

では、どうすれば「こだわり」が健全に切磋琢磨されるチームを作ることができるのでしょうか。

まず重要なのは、視座を高めること――つまり、多角的な視点から自分自身やチームの言動を見つめ直す姿勢です。
単なる「会話」だけでなく、相手がなぜその意見や行動を選んでいるのかを考え、
積極的に対話し、相手を理解しようとするプロセスを重ねることが求められます。

具体的には、以下の取り組みが有効です。

  • メンバー同士が定期的に意見を出し合う場を設ける
  • お互いのこだわりや背景を言語化し、共有する
  • 一度立ち止まり、自分の主張がチームやプロダクト全体にどう影響するかを考える

しかし、これらの「場」を用意するだけでは、十分な効果は得られません。
なぜなら、自ら視座を高める努力は、日常的かつ継続的に行う必要があるからです。

定常的な努力を重ねるメンバーが増えるほど、それがチームの文化となり、
視座は自然と高まり、対立ではなく切磋琢磨できるチームへと少しずつ移行していきます。

視座を高め合う素晴らしいチームへ

今、エンジニアとして、チームの中で本当に切磋琢磨できる関係を築けていますか?
技術だけでなく、互いのこだわりを尊重し合い、学び合える環境を作ること。
そのためのコミュニケーションを磨くことも、エンジニアに成長に大きく必要なコトです。

組織やプロジェクトの枠を超えて、多様な視点を受け入れ、他者と協働しながら
新しい価値を生み出していく。そんな学習型組織を目指すことで、
より素晴らしいプロダクトとチームを築いていくことができるはずです。

ぜひ、今の自分自身とチームを振り返り、
「切磋琢磨できる関係」を育むために、どんな一歩が踏み出せるかを考えてみてください。