はじめに
meviyの切削Webチームの小平です。Mac標準のオンデバイス LLM が私の中で熱いです、きてます。
今回は macOS 26 で使える Foundation Models を試してみました。
Apple Intelligence のオンデバイス LLM を Swift から利用できるフレームワークです。
オンデバイスで処理できるため、社内文書や個人メモのようなテキストも扱いやすそうです。外部サービスを用意せずに利用できるのが良いところですね。
ど定番ですが、記事や議事録を読むとき、とりあえず要約を見たいことがありますよね。 今回はクリップボードのテキストを要約するショートカットを作り、オンデバイス LLM を試してみました。
Foundation Models の動作環境
以下、動かすのに必要な環境です。
- Apple Silicon Mac(M1 以降)
- macOS 26 以上
- Xcode 26 以上(Swiftのビルドに必要)
- Apple Intelligence の有効化
要約のための Swift CLI コマンドの作成
Swift で summarize という要約のためのコマンドを作りました。
クリップボードのテキストを標準入力で受け取り、Foundation Models に要約させて標準出力に返すだけのシンプルな構成です。
コードは省略しますが、メイン処理はこんな感じです。標準入力から受け取ったテキストに要約用の指示を与えて、Foundation Models の LanguageModelSession を呼び出して結果を出力します。
let inputText = readFromStdin() let session = LanguageModelSession(instructions: """ 文章を日本語で要約してください。 重要なポイントを3〜5個の箇条書きにまとめてください。 要約のみ出力し、前置きや解説は不要です。 """) let response = try await session.respond(to: inputText) print(response.content)
ショートカットからの呼び出し
毎回ターミナルを開くのは面倒なので、Mac の「ショートカット」アプリと組み合わせました。

ショートカットは Spotlight からも呼べるので、以下の手順でシュッと要約コマンドを叩いて結果を取得することができます。
テキストをコピー
↓
Spotlight で要約コマンドを実行
↓
要約済みテキストがクリップボードに入る

要約結果の評価
要約した結果を見てみましょう。比較のために、同じプロンプトで claude-haiku-4-5 にも試してもらいました。使ったプロンプトはこちらです。
文章を日本語で要約してください。 重要なポイントを3〜5個の箇条書きにまとめてください。 要約のみ出力し、前置きや解説は不要です。
試したテキスト:情報収集の話
元の文章
技術記事やニュースレター、調査レポート、ブログ記事など、日々目を通したい情報源は増え続けている。どれも興味深い内容ではあるものの、限られた時間の中ですべてを読むのはなかなか難しい。特に平日は仕事や家事に追われてまとまった時間を確保しづらく、後で読もうと思って保存した記事だけがどんどん積み上がっていく。週末にまとめて消化しようとしても、結局読み切れずに翌週へ持ち越してしまうことも少なくない。 そこで最近は、まず要約を読んで全体像を把握し、その中から気になったものだけを詳しく読むようにしている。最初から全文を読むよりも短時間で多くの情報に触れられるため、情報収集の効率は以前より良くなったと感じている。特に、内容の概要を素早く把握したい場面では要約がかなり役立つ。 一方で、要約だけでは筆者が伝えたかった背景や細かなニュアンスまでは拾いきれないこともある。また、具体例や補足説明が省略されることで、記事の面白さや文脈が失われてしまう場合もある。そのため、重要な記事や深く理解したいテーマについては、結局全文を読む必要があると感じている。 今後は要約を情報収集の入口として活用しつつ、本当に価値があると感じた情報にはしっかり時間を使う、という使い分けがますます重要になりそうだ。
Foundation Models の要約
• 情報は増え続けるが、限られた時間の中で効率よく収集するのが難しい。 • 要約を参考にし、気になる内容だけを詳しく読むことで効率的に情報を収集している。 • 要約だけでは背景や細かなニュアンスまでは拾えず、具体的な例や補足説明が省略される場合もある。 • 重要な記事や深く理解したいテーマについては、結局全文を読む必要があると感じている。 • 今後は要約を情報収集の入口として活用しつつ、本当に価値があると感じた情報にはしっかり時間を使うことが重要になる。
Haiku の要約
• 情報源が増え続ける中、限られた時間で全てを読むことは困難であり、読み切れずに記事が積み上がることが常態化している • 要約を先に読んで全体像を把握し、気になったものだけ詳しく読む方法により、短時間で多くの情報に効率的に触れられるようになった • 要約だけでは筆者の背景意図やニュアンス、具体例や文脈が失われるため、重要な記事や深く理解したいテーマについては全文読む必要がある • 今後は要約を情報収集の入口として活用し、本当に価値のある情報に対して時間を集中させるメリハリの付け方が重要になる
Foundation Models・Haiku ともに「情報源が多い → 要約活用 → 要約の限界 → 使い分けが重要」という文章の流れを捉えていました。どちらも適切に要約できているように感じます。
一方で、細かく比較してみると「Foundation Models は文章を圧縮」、「Haiku は内容を整理・再表現」しているような印象を受けます。たとえば Haiku は、記事が積み上がることが「常態化」している、価値のある情報には「メリハリ」の付け方が重要、と元の文にない言葉で表現しています。Foundation Models にはこういった言い換えはあまり見られず、元文の表現に忠実な要約になっています。
まとめ
Mac 標準のオンデバイス LLM を使って簡単な要約ツールを作ってみました。 ざっくりした内容把握という意味では十分実用的な印象です。特にローカルで動いて無料なので、日常使いとしてかなり重宝しそうです。
最後に、この記事をツールを使って要約してみました。 (ちょっと怪しいところもありますが、チューニングしつつ使ってみようと思います)
• macOS 26 以降で使える `Foundation Models` を使って、オンデバイス LLM を利用した要約ツールを作成しました。 • Swift CLI コマンドを使って、クリップボードのテキストを要約するショートカットを作成しました。 • Mac のショートカットアプリと組み合わせることで、簡単に要約コマンドを実行できます。 • 試してみた結果、Foundation Models と Haiku の両方が情報源が多い場合の要約に適しており、それぞれの特徴が異なるように感じました。 • ざっくりした内容把握という意味では十分実用的な印象で、日常使いとして重宝しそうです。